高級輸出農産物「薬用人参(ニンジン)」 [野菜のプロフィール]
“気を補う”不老長寿の健康野菜
薬用人参(ニンジン)
漢方医学で「気を補う薬物」とされる不老長寿
の健康食品です。
毎日少しずつ食することで、医食同源。栄養
機能、感覚機能、生態調節機能の成果に
つながり、滋養強壮効果を発揮します。
薬用ニンジンは、江戸時代に幕府が種子を下賜したことから「御種人参
(おたねニンジン)」とも呼ばれます。
長野県、福島県、島根県が国内の産地で、長野県は弘化元年(1844年)
から栽培がはじまったとか。現在は「信州薬用人参」のブランド名で輸出
農産物になっています。
薬用ニンジンは、ゆっくりと生育しながら栄養成分を根に蓄えます。
5~6年の栽培期間で収穫した“五年生(しょう)”が出荷の中心で、植替え
時の一年生なども販売されています。
大きさの等級、さらに品質の等級で分けられ、形よく整える加工後出荷
されます。
高価なものは、薬用効果も高くなり
ます。
大きくて太く、重量感のあるものが
効果が高く、価値も高いようです。
そして、産地で選ぶことも大切です。
薬用ニンジンの重要な有効成分のサポニンが豊富で、さらに高品質の
栽培を目指し、産地では現在も栽培努力が続けられています。
長野県花き試験場佐久支場では約40年前より品種改良に取り組み、
在来種を含めた103種の系統から、優れた新系統を絞り込んだ
「信参311号」が育成されています。
プチヴェール [野菜のプロフィール]
少しずつ楽しむ… プチヴェール
外観は、ひと言でいうと「結球しない芽キャベツ」。
ひとつひとつは、バラの花のような形をしています。
フランス料理や健康飲料の青汁などで知名度が
高まっている新野菜です。
家庭菜園向きの野菜で、1株植えると、大きく生育した茎に30~50個の実が
つきます。
収穫は下の方から。使う分だけ採って食べる楽しみがあります。
夏種まきをして秋から冬楽しみ、年越しさせて春先に花のつぼみができたら、
花芽のおいしさも味わえます。
ヤーコン [野菜のプロフィール]
「ヤーコン」という野菜はご存知ですか?
外観はサツマイモのようで、食感はまさにナシ。みずみずしい
果汁は根菜とは思えない意外な甘さです。
生でよし、煮ても炒めても、揚げても食べられる万能野菜です。
葉は、ヤーコン茶に。
メタボリックシンドロームやダイエット、便秘解消に役立つ野菜で
す。
なぜ今、ヤーコンが注目されているのでしょうか・・・?
コレステロールや中性脂肪が気になる、糖尿病を予防したい、便秘をなくした い、ダイエットを実現したい…。体調不良や健康の不安を訴える現代人には、少しでも早い改善対策が必要です。
そこで、ヤーコン。ヤーコンは食べて健康づくりをする体にやさしい機能性食品なのです。
葉 ……血糖値上昇の抑制作用……
・血糖コントロールを助け、糖尿病の発病や進行を抑える
・ペクチン等により、糖分の吸収を遅らせる
※ヤーコン茶とウーロン茶をミックスして飲むと中性脂肪を下げる作用がより高くなる
(ウーロン茶は、脂肪代謝改善作用を持つ)
芋 ……フラクトオリゴ糖の宝庫……
・虫歯になりにくい
・ダイエット効果(糖分が消化されない)
・ビフィズス菌が増殖し、腸内の健康バランスがよくなる(下痢をしにくくなる)
・便秘が改善される
・コレステロール、中性脂肪、血糖値、血圧を低下させる
ワサビの花 [野菜のプロフィール]
雪解け水に咲く ワサビの花
安曇野の早春は、白く可憐なワサビの花で春が始まります。
長野県は静岡県に次ぐワサビの産地です。静岡は渓流を利用する場合が多いですが、
穂高の水ワサビの栽培は、複合扇状地という地勢のため北アルプスの湧水を利用した「平地式」という栽培方法です。
ワサビは安定した水温の清水を好むため、穂高は栽培適地となりました。
長野県のワサビ栽培は、水ワサビと陸ワサビ(オカワサビ)があります。
畑で栽培する陸ワサビも長野県のワサビの生産を支える栽培法で、冷涼な気候と北向きで日陰、傾斜地が適地とされめため、信州新町を中心とした小川村、中条村などが主要産地です。
4月は陸ワサビの花芽が出荷盛期を迎え、ゴールデンウィーク頃まで出荷が続きます。
山葵(わさび) アブラナ科
わさびは葉が葵に似ているため、この字を書くそうです。
多年性の草木で山間の渓流に自生し、 地下茎は円柱
状で葉柄と共に辛味を持っています
草丈は30㌢くらいで、ハート型の葉で白色の四弁花を付けます。
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大王わさび農場は、15ヘクタールにも及ぶワサビ園で安曇野の観光スポットになっています。
⇒ ワサビの栽培